会社が営業停止処分を受ける
経済産業省から会社に「特別商取引法違反」として６か月の営業停止処分が下されました。幹部は呼び出され社長より「ひとまず６か月はおとなしくしていて、販売方法を変えて再開する」と聞かされました。
古い幹部たちはそれを機に辞めていきました。逆に言うとそれを幹部達は見越していたかの様に準備をしていた様でした。「自分はどうする・・」今までの成功体験から一から転職をする気になれませんでした。また自分の管轄していた部下たちの処遇も含め迷走していました。「自分もこの拠点のメンバー達と起業して離脱するしかないかも・・」「今から準備を始めよう・・」という想いが強くなっていきました。
営業部社員昇給０円賞与０円 経費使うな！の号令
そこから会社は社員への昇給は止めました。今までアルバイトスタッフへの慰労のための食事会や経費使用も急激に下げられました。しかし現場はそれまでのお客さん含め抱えていたので活動は継続していかねばならず、会社内ではあちらこちらで自分達でお金を入る仕組みを作り、不正が横行しそれが会社にバレても社長は大事にしませんでした。これは強気にでたら大事になるという、叩けばホコリが出る身であることを自覚していたからだと思います。
そんなやり方で教材を売らずに今までの現場判断で行ってきたサービスとしての家庭教師の派遣に関して派遣料で稼ぐ、という方式でやっていくことになりました。決められた月謝で決められた時間数の消化のスタイルでした。営業部の社員は昇給も無く、賞与もなく、それまでどおり健康診断もなく今までの顧客管理と新規の顧客営業を細々やり続けるしかありませんでした。販売店はそれまでの半分くらいに減ってしまいました。
