ペガサス

人生

25章 転落人生を味わって

悪夢を見ているような あの日、順調に日々を送っていたある日、部下からの電話で「バレました・・」という言葉を聞いた時から5年が経った。あの日から転落は始まった。 よく人が言うが「悪い夢なら覚めて欲しい」という言葉がまさにその通り、今でもずっと...
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24章 転職しての再始動、民事での戦い

新しい職場・新たな暮らし 家族も仕事も失った。しかし生きていくしかない。しかも50代、いっそ自分で会社を興していった方が、とも思ったが、私の罰は会社法違反で数年は会社の役員にはなれない。ひとまず就職先を見つけ働くしかない。世間は冷たいが、そ...
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23章 世間は冷たい

謝罪の日々 地元新聞でこの一連の流れは掲載されていたので、やはり新聞記事というのは多くの人が今だ目にするところなのだと再認識した。この一件で関わる全ての人に謝罪をして歩いた。家族にも土下座して謝った。親戚にも謝罪文を書いた。近所にも謝罪して...
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22章 審判が下る

ようやく公判日を迎える 転職活動の中でいくつか「来てもらってもいいよ」という内定をもらう会社が出てきた。一番しっかりしてそうな会社に行く覚悟を決めていた。「役員やってるとそういう目に遭いやすいから・・」と言ってくれた社長だった。給与は今まで...
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21章 焦った転職活動

保釈から3か月の日々 元部下の判決が2月中旬に出た。懲役1年執行猶予3年、というものだった。風の噂によれば元部下はその後は地元に帰ったらしい。私から「申し訳なかった」とメールをしたが無反応であった。 逮捕され保釈を受けてから3か月間もの間、...
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20章 刑事裁判始出廷

裁判に向けての準備 弁護士さんと裁判に対しての相談を何度か行った。自分自身として、入社してこの25年もの間、受けてきた処遇や会社の体制の不備やルール違反、何より不当に言い渡された減給の話などを延々まとめ、一番営業所として利益貢献をしてきたの...
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19章 保釈から裁判待ち 

保釈金300万 どういう計算からはじき出されるのかよく覚えてないが、弁護士先生曰く300万あれば大丈夫だろうとの事、しかし検察は私が証拠隠滅等を図られる可能性を鑑みて反対をしていた様子だった。 当初の予定日では出れず、途方に暮れて数日過ぎた...
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18章 保釈を狙う日々

すぐに出れない 捕まった当初は「事情聴取されてすぐ出れるだろう」位に考えていたが、連日の聴取の中でひとまず一週間ほどの拘留期限を延ばすために裁判所へ連れていかれそれを延ばすための手続きをなされるがままにした。聴取ではかなりの数の関係者にも行...
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17章 留置の日々。こんな世界だったのか

留置場と刑務所の違い いわゆる牢屋と言われる金網の中の小部屋に入れられた。「留置場」と言われるもので警察署の中にある。取り調べ室等とも連結していて、そこまでには何重もの鍵の扉があり警備も厳重だ。これで起訴となり、実刑を受けて禁固となると「刑...
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16章 ついに来た。自宅へのピンポン 悪夢

寝ている時間に自宅呼び鈴が鳴る 私は仕事柄夜型の生活なので起床は昼頃だった。そんなある日10時頃家のピンポンが鳴った。嫌な予感は大分したが、モニターを見ると写しだされたのは数人のスーツを着た男たち。「はい」と応答すると見せられたのは警察バッ...